
カリキュラム・シラバス
研究室紹介
指導教員
教員 | 研究分野 | メールアドレス |
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教授 安部 彰 | 哲学・倫理学 |
akira.abe(@mcn.ac.jpを付けてください) |
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研究内容
現在は、尊厳などの看護倫理の概念についての哲学的研究や身体拘束の倫理学的研究にとりくんでいます。なお私の研究方法は文献研究であるため、実験や調査はできません。ですが文献研究は研究活動の根幹ですし、真摯にとりくめば十分独創的な研究ができます。
進学希望者へのメッセージ
看護もその一部にふくむケアは「じぶん以外の存在が気になり、気にかけ、相手に働きかける」という作用または営みであり、そもそも倫理的な概念です。よってケアにまつわるさまざまなことがらや問題をあきらかにしたりかんがえたりするうえで、倫理学という研究方法はじつはうってつけだと私はおもっています。けれど、看護師の方々とお話をしていると、倫理の問題はむずかしくて「答えがない」からと敬遠されがちです。でもこれは、厳密には「正解(唯一の答え)はない」ということですよね。だって、「ほかならぬあなたの考え」という意味での「答え」なら、もちろんあるからです。そして、そんなよりよい「答え」を日々の実践、人々とのかかわり、さらにはあくなき学問的反省をつうじて探究していくことはできますし、こうした営みそれじたいがまさに倫理的なものであると私はかんがえています。よって、これからさらにみずから倫理的になりゆくことをめざさんとする方々の研究面での伴走者に私もなりたいとおもいます。