第7回日本生殖看護学会学術集会開催に向けて 第7回日本生殖看護学会学術集会 会長 村本 淳子 |
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第7回日本生殖看護学会学術集会を平成21年9月に三重県で開催させていただくこととなりました。 本学術集会が開催される三重県は、医療施設が充実し交通の利便性が高い都市部をもつ半面、小説“潮騒”で有名な『神島』に代表される多くの離島や、『熊野古道』といった山間部などの多くのへき地を抱えています。人口密度が低く、交通アクセスの困難さが存在する「ルーラル地域」では独自の文化が育まれていることが多いのですが、ここで生殖という視点でルーラル地域の文化をとらえてみますと、そこにはその地域がもつイエ意識の強さから自らの生殖にまつわる問題を見つめざるを得ない状況になり望まぬ不妊治療を受ける方や、地域での親密性の高さから不妊治療を受ける段階において人知れず地元から離れた医療施設を選択される方、また、交通アクセスが不便であるがゆえに望む不妊治療が受けられず、願いを断念される方がおられます。このように、「生殖」について考えた時、人は知らず知らずのうちに、子どもをもつことに関する地域の意識や慣習、その土地の交通事情が作る経済文化などの影響を受けていることがわかります。しかし、最近では、以前は不可能であった第三者の受精卵の提供が可能になるなど、子どもをもつことの意味も少しずつ変わってきているのが現状です。このように、不妊治療の現状が古い価値観を崩壊させ、新しい文化を創りあげているのも事実なのです。そこで、今回の学術集会では、文化は生殖に、そして生殖は文化に何をもたらしているのか、そして求められる生殖看護とはどのようなものであるのか、皆様といっしょに考えてみたいと思います。 三重県は、『神の国』、『美し国』と呼ばれています。文化をとおして、皆様にさらに元気になっていただけるように、現在、準備を進めているところです。皆様にお会いできるのを心からお待ちしております。 |
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「文化の視点から生殖看護を考える」
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